自分の収入を自分で決められるメリットについては、前回に説明しました。
もう一つの大きな理由は、「自分が本当にやりたい仕事をするには、自分でやるしかない」からです。
この場合、やりたい仕事とは、仕事の内容だけでなく、働き方も含みます。
もちろん、大きな資本が必要な仕事は、企業に入って、会社員としてしかできないこともあります。
本当の意味でのエンゼル(エンジェル)投資家が少ない日本では、大きな資金を集めて、起業することは難しいため、大企業に入らなければできない仕事があります。
しかし、それほど資金が必要ない仕事なら、個人でも十分にチャンスがあります。
また、仕事の内容を選んだり、自分がやりたい方法でやるには、雇用されている会社員では限界があります。
会社員は、基本的に、上司や会社の方針に従わなければなりません。あなたが良いと思ったことでも、会社が「NO」と言えばできません。
私は20代から30代に、いろんな会社を経験しました。そしていろんな経営者を見てきました。
どんな会社になるかどうかは、まさに経営者次第です。
経営の安定している会社では、仕事が定時に終わり、社員同士の交流も活発でした。
逆に経営の苦しい会社では、社長自らが残業するのが当たり前になっていて、時には徹夜することもありました。そのような会社では、社員が残業しないのは不可能です。
私も時には、夜中の3時まで仕事をしていたことがあります。さすがに徹夜はありませんでしたが。
残業で疲れているので、仕事の後に社員の交流などありません。
また別の会社では、年間を通して営業しているので、社員が交代で出社していました。社員数が少ないこともあり、3年間で一度も2連休をとる事ができませんでした。
その時に「何か違うな」、「間違っているな」と思いました。
毎月ちゃんと給料や残業代はもらえても、働き方が私の求めているものとは、大きく違うのです。
そんな苦労をしてきたので、独立起業する時に、仕事のやり方に目標を決めました。
・残業なし
・週休3日
・1日6時間以内
・年に1ヶ月間の長期休暇
このような働き方は、会社員ではまず無理です。すぐにクビになります。採用してくれる会社もありません。
だから仕方が無いので、自分で起業するしかなかったのです。
一見、怠けているように見えますが、限られた時間の中で、成果を出すには、いろいろ工夫する必要があります。
働き方の質を変えないと、短時間で成果を出すことはできません。常に今日より明日が楽になるような、ストック型の働き方を考えています。
また、新しいアイデアを出すためには、情報をインプットするための十分な休暇が必要なのです。
時間的な余裕が無いと、新しいことを始めることができません。趣味や遊びの中から、次の仕事のアイデアが湧く事も多いです。
したがって、たくさんの休暇は、良い仕事をするためにも、重要なものだと考えています。
1日6時間以内というのは、早朝に3時間は固定しています。あとは午前中から夜までに3時間行なえばよいことになるので、日中はかなり余裕があります。
そのため、道路やレジが混んでいない時間帯に買い物ができるので、結構効率的です。
図書館で本を読むこともあるし、天気の良い日はドライブしたり、近くのビーチに行ったり自由です。そんな余裕のある時に、ふとしたアイデアを思い付くものです。
さすがに「1ヶ月間何もしない」という勇気は、まだ無いので(笑)、達成できていませんが、他の条件は、ほぼクリアしています。