そのためには、お客様がいるということが、前提です。
どんなに良い商品でも、お客様がいないと、販売したり、サービスを提供して、お金をいただくことができません。
だから「集客」できるかどうかが、会社の生命線になります。
集客できないと、成約率がどんなに高くても、結果はゼロです。
0人 × 10% = 0
ビジネスは掛け算なので、一つの要素がゼロなら、結果はゼロになります。
逆にたくさん集客できるなら、成約率が低くても、結果が出せます。
1,000人 × 1% = 10
10,000人 × 0.1% = 10
したがって、一番大事なのは「集客」です。集客ができる仕組みを持っている会社は、とても強いです。
本来、集客する仕組みを作ることは、経営者の仕事です。営業の仕事ではありません。
今はどんなに大きな会社でも、設立した当時は、社長自らが集客に係わっていたはずです。それが上手くいったので、現在のような会社になったと思います。
ところが、会社が大きくなってくると、社長の仕事が増えるのと、社員が増えるので、集客が営業の仕事になってしまいます。
すると、会社の歯車が狂いはじめます。
集客を営業担当者個人の能力に頼っている会社では、安定した売上が見込めません。
それに、集客に関して本格的に学び、実際に結果を出せる人材というのは、なかなかいません。
もし集客する能力がある人なら、自分で会社を興したほうが稼げます。そんな人はいずれ独立するので、会社には残りません。
優秀な営業マンが辞めてしまうと、売上が落ちることになります。
また、集客する仕組みが無い会社に営業職で入ると、社員は大変です。無理なノルマを押し付けられ、精神的に疲れるので、すぐに辞めてしまいます。
それとは正反対に「営業が楽しい」という会社もあります。営業のスキルが未熟な社員でも、どんどん成約していきます。
そんな会社は、ほぼ間違いなく、集客できる仕組みが、会社自体で構築されています。しかも経営者が先頭に立って実践していることが多いです。
会社で集客してくれると、営業は楽です。目の前にいるお客様の質問に答えるだけで、どんどん成約することができます。
すると、会社の経営が安定します。どれくらい集客すれば、どれくらい売れるのか、予測ができるからです。
もちろん商品やサービスが良いということが、大前提ですが。
集客は非常に頭を使う仕事です。試行錯誤が欠かせません。とても大変な仕事なので、つい後回しにしたり、社員に任せてしまうことがあります。
しかし、集客する仕組みを作ることこそ、経営者が最優先すべき仕事です。
集客できれば、売上が上がり、会社が安定します。社員も幸せです。
会社が儲かれば余裕ができるので、お客様も、もっと良いサービスを受けられるという好循環になります。