あなたが専念しなければならないのは、仕事です。仕事には「何かを作り出す」という意味があります。
作業のほうは、どちらかというと、身体や頭を使って行なう労働のようなイメージです。
仕事はあなたしかできませんが、作業は社員やパートに任せることができます。
例えば、商品のダイレクトメールを、お客様に送る時のことを考えてみましょう。普通は以下のような流れになります。
DM作成 → DM印刷 → 宛名書き → 封筒に入れる → 発送 → 注文受付 → 商品発送 → 入金確認 → 関連商品につなげる
あなたの仕事になるのは、「全体の仕組みを構築すること」と「採算が取れるように組み立てること」です。
DMを印刷したり、発送したりすることは、作業として誰でもできます。
あなたは、商品が売れるまでの全体の仕組みを構築しなければなりません。
1つの商品が売れるまでには、いろんなことが必要です。それらを上手くつなげて、売れる仕組みを作ります。
しかもその仕組みで、採算が取れるようにしなければなりません。
プラスになれば事業を続けていくことができますが、マイナスなら働けば働くほど赤字になります。
採算が取れるようにするには、商品が売れるように、DMの文章を考えたり、文章を練ることが必要です。DMを開封してもらうための工夫も必要です。
また、どんな商品なら売れるのか、受付方法はどうするか、どんなトークにするかなど、考えることはたくさんあります。
もしかしたら、最初に販売する商品では、採算が取れないけれど、リピートや関連商品の購入などで、プラスにできるかもしれません。
そうなると、繰り返し購入しやすい仕組みを考えたり、どんな関連商品なら売れるのか考える必要も出てきます。
大事なことは、全体を把握して、利益がでるような仕組みを構築することです。
このような「考える」という活動は、頭を使うのでとても疲れます。でもそれがあなたに大事な仕事なのです。
最初はあなた一人で、全て行なう必要があるかもしれません。でも一度利益が出る仕組みが出来上がれば、他の人に任せられるようになります。
他の人に任せる場合は、誰でもできるくらいまで、作業を分解しておくことがコツです。
小さな会社では、社長の大事な仕事は、仕組みを作ることです。その中には集客も含まれます。新聞の記事として取り上げられたり、テレビに出ることも、最終的には集客につながります。
集客という大事な仕事を、営業マンに頼っている会社は上手くいきません。営業マンの仕事は、お客様の質問に答えたり、販売することです。
集客は社長の仕事です。社長自ら集客に力を入れている会社は伸びます。