なぜなら世の中には、仕事ができる人はたくさんいますが、仕事を作れる人は少ないからです。
仕事ができると、どこかで働くことはできますが、それだけではまだ不十分です。もう一歩進んで、仕事を作れる人になりましょう。
△ 仕事ができる人
○ 仕事を作れる人
仕事を作れる人になるには、そのビジネスの全体像を把握する必要があります。
これはどんな分野でも同じです。
例えば農業では、農作物の手入れで忙しかったり、出荷がピークの時は、アルバイトを雇うことがあります。
この時、雇用主とアルバイトには、考え方に大きな差があります。
雇用主は、どれくらいの手間とコストをかければ、いつ頃、どこに売れば、いくら位で売れて、利益がどれくらい出るのか、予測することができます。
一時的に、JA(農協)などの金融機関から、費用を借りる場合もあるでしょう。天候などの影響や、病害虫の発生などのリスクはあります。
しかし、農作物を出荷すれば、お金が手に入るので、借金は返せるものであることを知っています。また、どんなタイミングで農薬を使えばいいのかも知っていて、リスクを回避しています。
このように、雇用主はビジネスの全体像が見えているので、安心してアルバイトを雇うことができるのです。
雇用主とは対照的に、アルバイトは、1週間や1ヶ月先に、お金がいくらもらえるかで、仕事を選んでいます。
また雇用主が、どういう仕組みで稼いでいるのか、詳しい方法は知りません。
もし雇用主と同じ知識があれば、自分でやったほうが儲かるのですが、知識が不足しているか、知っていてもリスクを取りたくないと考えるかもしれません。
アルバイトは時給で仕事を選ぶことはできますが、自分では時給をコントロールできません。これは会社員の給与でも同じです。
でも、雇用主(または会社の経営者)は、ビジネスの全体像が見えているので、リスクをコントロールしつつ、収入もコントロールできる立場にあります。
だからお金が集まるようになるのです。仕事を作れる人になると、人も集まります。