差はエネルギーであり、エネルギーはお金に変わります。
この事を一番イメージしやすいのは電力です。電気を生み出す方法はいろいろあります。
例えばダムの水力発電は、水の位置エネルギーを利用したものです。水が高いところから低いところに流れる時の差を利用しています。
海の水にも差があり、表層水と海洋深層水の温度差を利用した発電があります。
風力発電では、気圧の高低で生まれた風で、プロペラを回して発電します。
このように差があるところでは、エネルギーが生まれます。そしてエネルギーは売ってお金に換えることができます。
余剰電力を電力会社に売る「売電 ばいでん」はよく知られていますよね。一般企業が発電して余剰電力を売る場合もあるし、一般家庭でも太陽光発電の余剰電力を電力会社に売ることができます。
ドイツの一般家庭で、太陽光発電が普及しているのは、「売電」の仕組みがしっかり機能しているからです。
エネルギーをお金にできる市場があることが重要で、さらに誰でも参加できる市場でなければなりません。
日本の一般家庭では、太陽光発電か風力発電くらいしかありませんが、もっと参加しやすい仕組みがあれば、家庭での発電が注目されることでしょう。
アフィリエイトで稼ぐように、「先月は○○kw発電して、○万円になった」という会話ができるようになると、夢が広がります。発電するペンキなんていいかもしれません。
そうなると、土地が広い、風が強い、日差しが強いなどの条件が合う、田舎にチャンスがあるかもしれませんね。農作物を栽培する感覚で、エネルギーが作れたら楽しそうです。
差をお金に換えるのは、発電に限ったことではありません。どんなところにも差ができ、お金に換わります。
例えば「知識の差」が講師と受講生の立場を作り、受講料がいただけます。知識を100段階で表したとして、あなたが30くらいの位置にいたとしても、もっと初心者に教えることはできるはずです。
ある分野では Aさんが上でも、別の分野では Bさんが上ということもあります。あなたがお金をもらえる知識が必ずあります。
また、株式市場では似たような動きの銘柄で差ができると、埋めようとする動きが出たり、ある指標から乖離すると、近づこうとする動きがでることがあります。その差を狙えば利益が出せます。
そして「安く仕入れて高く売る」ことは商売の基本です。同じ商品でも価格に差があるので、安く仕入れることができれば、お金を稼ぐことが可能です。
このように、いろんな差に意識を向けると、これまで見えていなかったビジネスチャンスに気付く事ができます。
・高い、低い
・暖かい、冷たい
・速い、遅い
・重い、軽い
・高気圧、低気圧
などなど、考えれば無数にあります。
もし差を取引する市場がなければ、あなたが自分で創り出すチャンスかもしれません。