例えば、研究開発型の企業で、トレハロースやインターフェロンで有名なHayashibara(ハヤシバラ)という会社があります。
トレハロースは、テレビのCMでもやっているので、知っている人は多いと思います。
ヒゲの生えた変な宇宙人が、とても印象的ですよね。
この会社の経営者が、某テレビ番組で話していたのですが、参考になるので、私なりの解釈を加えて、まとめておきます。
・研究テーマは自由
勤務時間の一定の割合を、やりたい仕事に充てられる会社は増えてきました。
でも Hayashibara はもっと進んでいます。研究者は、研究テーマを自分で決めることができるそうです。
自分で決めたテーマ(仕事)なら、何とか結果を出そうと頑張れるものです。
・期限を設けない
普通の企業では、研究でも期限があったり、採算が取れない場合は、中止になることもあります。
でも Hayashibara の場合は期限がありません。研究者は、期間を気にせず、研究に集中できます。
そのため戦略的な「非上場」を実践しています。上場すると、このような戦略がとれないからです。
・副産物が大事
研究というのは、試行と失敗の連続です。必ずしも目的のものが得られるとも限りません。
でも研究過程では、副産物として、様々なものが生まれる可能性があります。
時には、失敗だと思ったものの中に、ヒットにつながる宝があります。
だから副産物が大事なのです。副産物は「神様からのお駄賃」というそうです。
正確ではありませんが、大体このようなニュアンス(意味合い)でした。
実際に Hayashibara では、副産物が企業を支えるほどの大きなビジネスになっています。
他社の例では、3M社のポストイットが有名ですよね。
副産物が大事なのは、ホームページの制作でも同じです。
ホームページは力を入れたWebサイトが、必ずしも成功するわけではありません。
SEOなど、いろんな知識を取り入れても、アクセス数がまったく増えないことがあります。
逆にそれほど力を入れていないのに、アクセス数がもの凄く多いサイトもあります。
これが「神様からのお駄賃」なのかもしれません。
私の経験では、ホームページを10サイト作れば、1サイトくらいは成功するような感じです。
成功したWebサイトは、内容をより充実させることで、さらにアクセス数が増えるという好循環になります。
つまり成功するためには、ある程度の失敗は必要だということです。
そして失敗や過程の中には、ビックビジネスになる副産物が混ざっている可能性があるので、見逃さないように意識してください。